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ピンセットも独自開発。アイランドタワー植毛手術の最先端。

  • CREATE: 2018/12/13
  • UPDATE: 2018/12/18

ピンセット1本に込められた愛

採取するグラフトは小さな臓器。取り方を誤ると壊れてしまう

自毛植毛のオペは採取と植える作業にわかれますが、セッシを使うのは採取の時ですね

平山)はい。医師がチューブパンチで毛球の周囲の皮膚を切り、それをすかさず看護師がセッシで引き抜きます。この動作をワンセットとして、餅つきのように息を合わせて繰り返します。
この毛球を含む組織片をグラフトと呼ぶのですが、つまむのは表皮だけ。基本的には、毛を掴んでもいけないし、グラフトの側面を掴んでもいけません。
グラフトは臓器のように慎重に扱います。

大津)一つひとつのグラフトは、まさに臓器と言えるんです。
毛球と一緒に汗腺や皮脂腺も含まれていますから、老廃物の排出を担う器官です。泌尿器系の臓器と同じ働きをしていますよね。

平山)だから植毛は、臓器移植という意識でオペに臨んでいます。医師は毛の流れに沿ってパンチを入れます。そのパンチの方向を見定め、同じ向きに取り出す。この方向が要です。取り方を誤るとグラフトが傷つき、最悪の場合はちぎれて植毛できません。

そこで重要なのがセッシだと。どのような違い、こだわりがあるのでしょうか

平山)まずは滑らないこと。セッシの先端の形状や滑り止めの溝の形状で掴みやすさが変わってきます。
また、看護師には、採取しながらグラフトをガーゼに並べて数え、次の工程に備えるという目まぐるしい作業があります。そのため、グラフトは素早くセッシから離れてほしい。しっかり掴めるのに離れはいい、これを両立するセッシが必要なんです。

大津)私は医学博士という立場から、医師や看護師をサポートしています。道具に関しては、現場の声を吸い上げてより使いやすい物を開発します。
例えば、セッシの先端で視野が遮られて作業し難いという声があるなら、セッシを削って先の細いものを作ってみる。海外の学会から専用品を持ち帰って試すこともあります。最終的にはメーカーに依頼して試作を繰り返し、完成へと近づけていきます。

 

マイセッシのような自分の道具を見つけることがポイントですか

平山)それぞれお気に入りの1本はありますが、それだけでは駄目です。症例・術式や、グラフトの脆さによって使い分けます。また、医師との相性もあります。パンチで穴を開ける作業は医師の手の感覚一つで行われるので、医師によってちょっとしたクセがあるんですよ。

大津)現在使われているセッシだけでも、20種類以上。持つ部分の長さと形、先端の長さと形、先端の太さ、曲げの角度、弾力、先端の接する面積。すべてが異なります。

平山)グラフト数が多いときは1,000回、2,000回と同じ動作を繰り返すので、疲労が蓄積しにくいように柔らかいセッシを選ぶこともありますね。長い施術では2時間、3時間かかるので。

スピードと正確性のジレンマの中で出した、現在の答え

セッシの開発をしているのは、速く採取し、速く植えるためでしょうか

平山)スピードも大事ですが、いかにグラフトを守るかということに傾注した方法、道具を選んでいます。

大津)採取したグラフトは、ガーゼで挟み保存液をひたします。ヒトのpHと同じにし、急激な変化が起きないように置きます。
保存がきちんとしていれば、この状態でグラフトを一日置いたとしても手術の続行は可能なんですよ。災害などで、手術を中断しなければならない事態も想定していますから。

平山)効率やスピードを重視するなら、一列に頭皮を切り出してからグラフトの株分けをするストリップ法、一気にすべてのグラフトにパンチしてから採取する方法、二本同時に採取するなど様々な方法があります。でも、それは一つひとつのグラフトの向きまで考慮した採取方法ではありません。
複数のグラフトをセッシでまとめて持つ採取方法もありますが、グラフトの腹を掴むことによるダメージを懸念し、当院では採用していませんね。

 

現在の方法が理にかなっている、そのためのセッシが必要ということなのですね

平山)もちろん、手術が長引けば患者様にはご負担ですし、速く採取し、速く植えるに越したことはありません。
それでも、グラフトを無駄にしないことと、仕上がりの美しさを求めると、手間がかかっても当院の植毛方法が現時点での最高峰だという自負があります。
当院の植毛方法を採用するクリニック自体が少ないですし、専用のセッシを製造している国内メーカーはありません。ですから、セッシの開発をやらざるを得ない、ということなんです。

大津)植毛によるグラフトの生着率は、95%と言われています。生着しない要因は複数考えられますが、少なくとも、術中にグラフトを傷つけることは極限まで減らしたい。
すべてはグラフトへの愛ですね。それがひいては患者様のご満足につながると信じています。

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