近代のフィナステリド錠や自毛植毛による薄毛治療に至るまで

近代のフィナステリド錠や自毛植毛による薄毛治療に至るまで

男性の永遠の悩み、薄毛。 薄毛治療はいつ始まり、どのような歴史があるのでしょうか?

今回は、薄毛治療の始まりと近代の治療法についてお話します。

薄毛治療の始まりは古代エジプト

AGA男性型脱毛症を発症している方は、全国で約1293万人もいると言われています。 現在はAGAが発症してしまっても、薄毛治療を受けることで改善することが可能です。 薄毛治療は内服薬や外用薬が用いられているので、近代になって始まったイメージが強いですが、古代エジプトでは、薄毛は病気とみられていたため医学書にも薄毛治療の方法が載っていました。 化学が進歩する遥か昔から、薄毛は時代を問わずに人々の悩みの種になっていたのです。

医学的根拠のある薄毛治療の誕生

きちんと医学的に根拠のある薄毛治療が始まったのは、我々のイメージ通りに近年になってからです。 その中でも最も有名なのが、フィナステリド成分を利用した治療法。 AGAは、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで薄毛が始まることが発症メカニズムです。ジヒドロテストステロン(DHT)は毛髪の成長期を短くする作用があり、額の生え際や頭頂部の毛髪が軟毛化してしまいます。 フィナステリドには5α還元酵素の働きを弱める効果があり、脱毛を予防してくれます。

有名な内服薬のプロペシアと外用薬のミノキシジル

このフィナステリドを主成分にした錠剤に、プロペシアというものがあります。 プロペシアは、1983年に開発研究が始まりました。 もともとフィナステリドは前立腺肥大症の治療に用いられてきたのですが、脱毛を予防する効果が見られAGA治療薬としてもFDA米食品医薬品局から認可を受けるようになります。 プロペシアは口から服用する内服薬ですが、ミノキシジル外用薬も薄毛治療に用いられています。 ミノキシジル成分を頭皮に浸透させると血管が拡張し、血液の流れが良くなる効果があり、これにより毛母細胞が活発に分裂して発毛促進へと導いています。 ミノキシジルも、もともとは高血圧と別の症状の治療に用いられていましたが、発毛を促進する効果が見られたので薄毛治療にも転用されるようになりました。 FDAから正式にAGA治療薬として認可を受けているのは、フィナステリドとミノキシジルのみです。

先進的な再生医療技術の時代へ

この他にも最近になって先進的な再生医療技術が応用された、グロースファクター再生療法が登場してきました。 この再生療法では、さまざまな成長因子が含まれるカクテルを薄毛の部分の頭皮下に注入します。 薄毛の原因が成長因子不足である場合に改善が期待できます。成長因子が含まれるカクテルなら男性はもちろんのこと女性の薄毛でも問題なく治療が可能です。 これらの薄毛治療は即効性が無いので、3か月~6か月程度、効果が出てくるまで掛かってしまいます。 しかし、人工毛ではなくご自身の毛髪なので、見た目が自然なのが最大のメリットと言えます。

自毛植毛による薄毛治療もある

発見された古代エジプトのミイラには、カツラを付けたものも多く見られるそうです。 カツラの歴史も古くからありますが、近年は自毛植毛と言う時代に突入してきました。 ご自身の後頭部など、まだ残っている部分の毛髪を薄毛が気になる部分に移植すると言う方法です。 カツラと違って自然な仕上がりになるのが魅力です。

薄毛で悩む人がいる限り、世界の薄毛改善技術は進歩していくでしょう。 古代エジプト時代から人を悩ませる薄毛。 今後の技術の進歩から目が離せません。